活動報告

第1回活動報告

mixi内のコミュニティでの報告を以下に転載します。

こんにちは,ラクーンテニスチーム第22代部長の湯本と申します.

私たちラクーンテニスチームは,宮城県沿岸地域の甚大な被害を目の当たりにし,3月15日(火)昨日,石巻地域へ物資提供を行ってきたので報告させていただきます.

まず,いろんなところで聞くのですが,行政を介していない個人が物資の支援を行うは迷惑になる,個人でやりたいなら寄付しかない,などとよく聞きますが,それは物資の送付に関しては当たっていますが,直接支援しに行く場合には間違いであるということを断わっておきます.

現地では一秒でも早く物資がほしい人たちがたくさんいます.なので,直接自分たちで物資の提供を行うことはとても必要なことです.

それでは日記の感じで報告させてもらいます.

○12時頃仙台を出発

午前中はペットボトルとおにぎりの回収と行い,ペットボトルの洗浄および飲料水の注水を行いました.

飲料水:約120L(500mL〜2Lのペットボトル,水タンク2ヶ計30L,ジャグ18.5L×2)
おにぎり:393個

今回のペットボトルおよびおにぎり提供者 22代:新見,増田,湯本
23代:石原,久保,佐々木,杉江,鈴木(ま)
24代:清水,都築
25代:石川,工藤(新),今,鈴木(康),田山,田路,中谷
26代:工藤(悠),進士
27代:青木,武山,花形

●ラクーン救援部隊第一陣●
湯本雄一,佐々木友悟,鈴木康太,田山奈央子,進士奈菜,武山愛
計6名

○2時頃石巻蛇田中学校到着
45号線は鳴瀬から奥が封鎖されているため,鹿島台経由で迂回して石巻に到着.
石巻市役所に電話してみるが電波が届いていないため連絡がつかず.まず情報を得るため石巻河南IC近くの蛇田中学校に行く.
蛇田中には1000以上の避難者がいた.電気は復旧していたのでテレビ等の情報は入ってきていて,また赤十字病院テント施設,NTTの臨時固定電話のアンテナなどの設備が設置されていた.
市役所の職員がいたので,物資を持っていた旨を伝え,避難場所の状況を聞いた.石巻市内の通信インフラが完全に停止しているため,他の避難場所の情報が入ってきていないとのこと.石巻だけで100以上の避難場所,10万人の避難者が存在し,さらに海水で覆われている半島は孤立していて物資も行きとどいていない.
蛇田中も水や食料の物資は十分足りていないのでお願いしたいと言われたが,他の避難場所はもっとひどい可能性があると聞き,他の避難所に行ってみたから判断することにした.

○3時半頃,渡波(わたのは)小学校に到着
道中は地盤沈下による道路の隆起,海水による道路の封鎖により何度か迂回しながら到着.渡波小周辺の住居は床上浸水が多く,津波により自動車が飛ばされ踏切や線路を破壊し,家の周りの壁に刺さっているものも多かった.壊れていない自動車はほぼ皆無であった.渡波は電気,水道,ガス,電波などのインフラは完全に停止,水もプールの水を汲んで使用していた.前日に自衛隊の物資がやっと供給されたらしく,2階の本部には水,果物,ジュース,お菓子などがあった.しかし,教頭先生は次の供給日がわからないためたくさん使えないとおっしゃっていた.避難者はバナナ半分,少量のお菓子,ジュースを一杯だけしか食べていない.
津波の跡が肩の高さまで残っていて,水浸しの学校は廃墟のようだった.被害の状態から私たちは物資をここに提供することを決め,先生方に事情を説明し,水とおにぎりを渡した.約1200人の避難者がいて,持ってきたおにぎり400弱は全く足りていなかったけど,先生方はじめ避難者の人々がとても喜んでくれて,多くの方が泣きながら食べてくれた.
私たちは渡波小で夕飯の分配作業や,津波で泥がついたお菓子やペットボトルを洗う作業,お年寄りの移動などできる限り手伝った.というか,1200人に対し,みんなを管理する先生方やPTAの方の数が10名程度と全く足りていないため,常にやらなければならないことがある感じだった.これらの仕事以外に頻繁に本部に来る避難者の応対と壊れてしまうのでないかというくらい先生方は働いていた.自分たちも被災者であるのに.
渡波小は非常に寒く,燃料がないためストーブを使っているところはなく,毛布などでしのいでいた.

実際の現場を見て,私たちはみんな心が痛んだ.テレビで状況は知っていたが,予想をはるかに超えていた.
とにかく,水,食料,ガソリン,灯油などが全くない.
今回渡波小学校に行ったが,石巻市街はもっと深刻な場所がたくさんある.

石巻は情報が全く入ってこないため,石巻市役所の職員は仙台市まで情報を取りに行きたいが,行くにもガソリンがなくて行けないと言っていた.
最近,仙台市内では燃料を手に入れるために行列ができているが,もっと必要としている石巻をはじめとした沿岸の地域に持っていってほしいと思う.また,仙台市で燃料を手に入れている人は,自分のためじゃなく,なんらかの形で沿岸の人たちに役立てるために使ってほしいと思う.

今回,わずかながらの物資を持って行ったが,石巻の避難者全員におにぎり1つ渡すには2500倍の10万個が必要である.

自衛隊は現在,救命作業を最優先,遺体の処理は後回し,避難者への支援も後回しの状況である.

今回のように自分たちで支援しに行くという人たちがこれからも相当必要になります.登録制のボランティア組織もありますが,移動手段がない理由もあり仙台市内を中心としたものが多いので,沿岸地域においてはまだ実質的なボランティア活動は行われていないのが現状です.

私たちは今後,さらに大量の水,おにぎりの提供を行っていく予定です.現場に行くためのガソリンの確保,お米の確保は困難であると考えられますが,他のサークル,友人,SNSやTwitter等で呼びかけて1個でも多くのおにぎりを作って渡しに行きたい.

みなさんにお願いしたいのは,お米を提供と,ガソリンやお米の購入に関する情報の提供を特にお願いしたいと思います.

次回は未定ですが,なるべく早く,かつ大量の物資の準備を行って,再度石巻地域に向かいます.
手伝ってくださる方も募集しています.私たちも人手が不足しています.昨日1人で30合のお米を炊き,81個のおにぎりを作ってくれた後輩もいます.もっと多くの人が作ってくだされば,数は劇的に増えるはずです.

よろしくお願いします.力を合わせて復興させましょう!!!

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